一人親方は仕事がない時もあることを考えていかなくてはなりません。一人親方は自動的に仕事が入る訳ではないからです。どうすればいいのかというと積極的に動くことで解決することができます。人との繋がりや人脈を広げるチャンスだと捉えて行動する、自身の技術やスキルアップ、視野を広げる行動を起こす、企業経営を見直すなどビジネス拡大の機会を得たとして行動することで問題を打破する事ができます。ここでは一人親方がするべきことを詳しく述べていきたいと思います。
建設業界の一人親方の今後は大丈夫か？
一人親方として法人化し「工務店」という形で起業する。そうすることで大工として働きながら、経営者として業務を行うことになります。業務委託契約という形で他の業者であるとび職や屋根工事、電気工事屋、板金屋などと連携することで、住宅建設などを請け負う事にも繋がるのです。今は古い建物が見直され、古民家再利用など、リノベーションやリフォームして再生する動きが活発に行われています。リフォームなどは今後も必要になりますし、衰えることはありません。団地やマンションの建て替えなどもあります。公共の施設などの耐震補強が必要な建物や老朽化した建築物の問題などもあります。こうした事業に他の業種との連携をすることで、仕事を請け負うことになればかなりの利益になります。次に一人親方が仕事がない時にしておくべき事を述べていきたいと思います。
仕事がない時に一人親方がすべきこと6選！
一人親方は自動的に仕事が入らないので積極的に仕事を探すことが必要です。ここでは、仕事がない時にすべきことを6つを厳選して述べていきたいと思います。
①営業する
仕事に繋がるように以前に関わったことのある方に営業を積極的に行うということです。
以前所属していた会社や組織で築き上げた人脈を使い仕事をもらう
建設企業のホームページに問い合わせをする、飛び込み営業をかける
現場が一緒になった人に連絡をとってみる
異業種交流会に参加する
人脈を拡げる努力を続けて行きましょう。その際には名刺を作っておくことも大切です。名前を覚えてもらうことは営業の第一歩です、名刺の交換を忘れずに行うことも重要です。どの場面でも積極的に話をするなど、交流することを心掛けておくことも必要です。
②マッチングアプリを利用する
マッチングアプリを利用するということも仕事を探す手段として利用するのもありです。
仕事を発注する側と受注する側がお互いの情報を登録する事で、人手不足で困っている発注者と仕事を求めている受注者側の出会いの場を作り出すことができるアプリです。発注者が登録した仕事内容、予算などを確認して職人及び受注者がその案件に応募して条件が合えば成立するということです。
マッチングアプリの利点として挙げられるのは、企業と職人を直接繋いでいるので、働き具合によっては報酬アップも望むことができるということです。加えて、スマホでの利用も可能なサービスもあるので仕事の情報を見つけやすく、時間を有効に活用することができるという側面があります。仕事が受注できたら即動けるように準備だけは怠らないようにしておきましょう。
ただ、人気の高い案件の場合は誰でも簡単に応募する事ができるために、受注することが難しいということもあります。加えて、評価をつけられてしまうので低いと思ったような報酬を得ることができないことも起こりうることは、気を付けなければならないことでもあります。
サイトによっては紹介料などの手数料がかかる場合もあるので確認しておくことも必要です。
次にマッチングアプリとしてよく利用されているアプリをご紹介します。
登録企業数2万件以上「請負市場」
「請負市場」とは企業登録者数・約27,000社、掲載案件・約10,000件を誇る、登録数、仕事内容も数多く掲載されているサイトです。様々な単価の仕事や住んでいる地域以外の案件も検索する事ができるので、自身の無理のない範囲で行動範囲を広げることで事業拡大や人脈を拡げることにもなります。
サポートが充実「クラフトバンク」
「Craft Bank」(クラフトバンク）とは企業登録・24,000社、マッチング率88％という高い成功率が特徴のサイトです。スタッフが仲介役として、2,000項目にも及ぶ情報の中から業者の選択、面接の日程調整などのサポートをしてくれます。求職者には心強いサービスになります。
メッセージのやり取りが気軽にできる「助太刀」
「助太刀」とは16万事業者を超える大型のサイトです。LINEのように気軽にメッセージのやり取りができるのが最大の特徴です。条件さえ合えば何時でも仕事が受注できるのです。工事代金もセブン銀行で受け取ることも可能です。マッチングだけではなく工具の修理、購入、レンタルなどもしてくれます。
③職人の求人案内に応募する
仕事がない場合は積極的に求人の情報を得ることが必要になってきます。ここでは、情報を探す手段について詳しく述べていきたいと思います。
協力会社を探している建設会社を探す
建設会社のホームページなどで職人、作業員の募集がされていないかをチェックしておくことが大切です。内容、条件などを確認し応募するのも手段です。通うのに支障がない程度に自身の行動範囲を広げることも考慮しておきましょう。加えて、複数の案件に応募して常にチェックするように心掛けておきましょう。
大手の転職サイトを探してみる
転職サイトでは、建設作業員、解体作業員など職種内容によって分かれているので、自身に合った仕事を探しだすことが簡単です。サイトの中にはアドバイザーとして相談にのってくれるスタッフがいる場合もあります。
ハローワークで探してみる
ハローワークは全国に拠点が多数存在します。地域で地元密着の求人を探すことができます。職歴、技術などを加味して担当者と相談して探すことが可能です。職業訓練、セミナーなども実施されているので、受講することにより自身のスキルアップにも繋がります。
④異業種交流会に参加する
商工会議所を中心に行われる建設関係者が出席している異業種交流会に参加することもありです。仕事を発注できる立場の役職の方との交流を通じて、工事依頼の商談につながるケースもあります。積極的に話すことで、自己アピール、人脈を拡げることにもなります。
⑤知人に紹介してもらう
以前勤めていた会社の人脈や仕事で交流の合った人などに話をして紹介してもらうということも手立てです。この機会に協力会社への応募やマッチングアプリを活用して人脈を拡げることも可能です。
⑥別の業種にもチャレンジする
どうしても仕事がない時は、新しい業種に挑戦することも手段の1つです。自身の手札を増やすということです。これしかできませんではなく、色々な事ができますという知識・技術を身につけることで、仕事の幅も広がります。複合的な視野を持つということは仕事の効率を高めるだけではなく、複合的に利益を確保することにもなるので、受注できる仕事量を増やすことが可能です。まとめて仕事を依頼してもらえるようになれば、他者からの評価、信頼を獲得することにもなります。
中長期的に行っていくべきこと
一人親方が仕事がない時にもしっかりとした計画を実行することで安定した業務を続けて行くことができます。ここからは、仕事がない時に中長期的に行うべきことについて解説していきたいと思います。
事業計画をしっかり立てる
資金繰りなど計画を立てて早めに手を打つことも大切です。運転資金がいくらあるかによって経営は成り立ちます。健全な経営はお客様への信頼度にもつながります。しっかりとした年間の事業計画を立てて経営することが必要です。
集客施策を実施する
集客施策を実施し元請け仕事を増やしていく必要もあります。一人親方としてできることは、ホームページの開設やブログを始めることです。自分自身の存在をを知ってもらう事が肝心です。他にもFacebook、インスタグラムなどのSNSを利用して広告を打つということも大切です。YouTubeなどに自身の仕事を上げてみるのも手立てだと思います。仕事の様子を見て仕事の依頼が来ないとは限らないのです。興味を持ってもらうことを心がけましょう。どこにビジネスチャンスがあるのかはわからないので、前提として自身のことを知ってもらいましょう。
資格を取るなど技術の向上に努める
知識を増やし、技術の向上に努める事で信頼を得ることができます。スキルアップにもつながります。多角経営できるようになるので複合した利益を確保することができます。様々な仕事を請け負うことができれば、まとめて仕事を発注して貰えることも可能です。それが評価にもつながるので多くの仕事を依頼してもらえるようになることにもつながります。
一人親方は今後も需要はある！できることをして収入につなげよう！
一人親方が仕事がない時には、積極的な行動を起こすことが重要になります。行動しなければ仕事を探すことはできません。常に自身のアンテナを張って情報の取得を試みましょう。同時に自身の知識を増やし、技術の向上も並行して行っていくことも必要です。経営や事業の見直しのできる絶好の機会だと捉えていきましょう。
一人親方の業務は今後も需要が見込まれる仕事です。常に人脈を広げ、自身がやっていない事にも挑戦する事が次に繋がるということを認識しておきましょう。どんなことも自己成長のチャンスだと考え、挑戦することで利益を生み出すことができるはずです。意識してできることから始めてみる事を心掛けて行動していきましょう。
