今の時代、多くの業界で人材不足が叫ばれていますが、それは建設業でも同じです。特に建設業は仕事に対して「キツイ｣というイメージが強く、人材不足の問題は深刻になっています。
「求人を出してもなかなか応募がこない」
「自社とマッチングするような良い人材からの応募が来ない」
「採用してもすぐに辞めてしまう」
このような悩みを抱えている建設業の会社の方も多くいるのではないでしょうか。
今回は建設業で求人が来ないときに、応募が来るようにするためのポイントを徹底解説します。
建設業で求人が来ない理由はズバリこれ！
建設業界において、求人を出してもなかなか応募が来ない原因は建設業に対するきついイメージが強かったり、求人の内容が分かりにくいといった理由が挙げられます。以下、建設業で求人が来ない理由を詳しく説明していきます。
建設業の3Kのイメージが強い
一つ目の原因は建設業に対する3Kのイメージが強いということです。3Kとは「きつい」、「汚い」、「危険」の頭文字をとって造られた言葉です。この三県のイメージに悩まされている業界は、建設業だけではありません。しかし、建設業界は確かに肉体労働の面が強かったり、高所など作業場所によっては危険が伴ったりする場合もあります。まず、求職者は建設業に対して3Kのイメージを持っている場合があることを認識し、それらのイメージを払拭するような企業は魅力を十分に伝えていくことを大切にしましょう。
求人の内容がわかりにくい
建設業界に限らず、求人内容が分かりにくいとなかなか応募がこなくなる原因となります。求人内容は仕事内容や会社情報をしっかりと充実させて記載しましょう。特に建設業の中小企業は下請け業務も多く、どこも業務内容が同じと思われることもあります。事業内容を｢土木工事一式｣と表現するのではなく、具体的な業務内容を記載し、いつどこで誰がどのような業務を、どのような流れで行うのかまでしっかり記載するようにしましょう。また、求職者から求人内容を見つけてもらえるように、求職者が検索するようなキーワードを求人情報に盛り込むことも大切です。
待遇や雇用条件が良くない
雇用条件や待遇は多くの求職者が重視する項目です。また求職者の多くは様々な企業の応募条件を、でインターネットで検索し、比較検討しています。他社と比べて待遇や雇用条件が悪いとなかなか応募者が集まらないこともあるでしょう。同じエリアで同じような規模の会社がどのような条件で求人情報を出しているのかといったことをリサーチしましょう。競合より条件が悪いようであれば社内で検討する必要があります。
採用条件が厳しい
年齢制限や資格において採用条件があると、そもそもの応募人数が少なくなってしまう可能性があります。さらに応募があっても、条件を満たさず採用できないこともあるでしょう。このような採用条件がある場合は見直す必要も出てきます。
よくあるのが資格の制限を設けているパターンです。本当にその資格は必要なのかを一度問い直してみましょう。企業体制が数年後どうなっているのかまでを考え、資格のない人材の育成枠を作るべきか考えることも必要です。
会社の雰囲気が伝わりにくい
その会社の人間関係や職場の雰囲気はどのようなものかといったことも多くの求職者は重視しています。求人内容から会社の雰囲気が伝わるかどうかをチェックしましょう。募集要項の中で必須項目だけが淡々と書かれている求人ではなかなか応募者も集まらないでしょう。特に建設業界は体育会系で厳しいというイメージもあるので応募者の不安を解消するためにも会社の雰囲気が伝わるようにすることが大切です。具体的には、社員インタビューや社員同士の交流の様子などの写真、コンテンツを掲載するようにするといいでしょう。
キャリアアップが見込めない
求人内容から求職者に｢キャリア形成につながらない｣と思われてしまうのも応募が減少する原因となります。求職者が建設業で長く働いてキャリアアップできることを、イメージできるようか求人を作成することが大切です。具体的には資格手当があることや、社歴別年収例などの記載があるといいでしょう。
求人広告費の予算が少ない
今の時代、ハローワークやIndeedといったように無料で求人掲載できるものも多くあります。しかし、無料だからこそ多くの企業が求人を出しているため、せっかく求人をだしても他社の情報に埋もれなかなか見つけてもらえないという可能性もあります。多くの求職者に効率よく求人を検索してもらうためには、有料の広告を出稿するのもひとつの方法です。なかなか応募が来ない時は求人広告の予算を見直し、求人広告費に予算をかけてみるようにしましょう。
建設業で求人が来るようにするポイント
上記では、建設業において求人がなかなか来ない原因を紹介しました。では求人がより多く来るようにするにはどうすればいいのでしょうか、そのポイントについて詳しく解説していきます。
求人内容を詳しく記載をする
まず、求人票の内容を詳しく記載し充実させましょう。応募が多く来る求人票は求職者の心をつかむような内容になっています。応募者の視点で見て、情報が十分に揃っているか、そもそも魅力的な求人内容になっているかを考えていましょう。具体的には、採用条件が適切か、仕事内容がイメージしやすくなっているか、待遇面で他の会社より劣っていないのかといったことをみるといいでしょう。求人内容が豊富であればあるほど応募者に安心感を与えることができます。応募者が｢この会社に応募してみたい｣と思えるような求人内容にしましょう。
職場の雰囲気が伝わるような写真を掲載する
多くの求人媒体では、文章とともに写真を掲載することができます。写真は視覚的に、職場の雰囲気や会社の様子を伝えやすいという特徴があります。会社の雰囲気がわかれば応募者の増加も期待できます。適切な写真がなければ、スマホなどで社員の顔や職場の様子、施工事例などを撮り掲載するようにしましょう。可能であれば、プロのカメラマンに撮ってもらうとより良いでしょう。
採用条件を見直す
採用条件が厳しすぎると、そもそも応募してくれる人が少なくなってしまいますし、応募者がいたとしても採用条件に満たず採用できないということもあります。そもそもの採用条件が適切かどうか見直しましょう。
競合他社の待遇面を調査し、自社を見直す
応募者の多くは同じ競合の会社の求人情報も見ている可能性があります。ほぼ同じ業務内容で自社よりより良い待遇の会社があれば、多くの求職者はそちらへ流れていくでしょう。求人を掲載する時は競合他社の待遇面も調査し、自社の待遇面が競合他社より劣っていないかどうかを見直すことが大切です。
求人媒体の広告枠を利用する
indeedの無料掲載など、無料で求人を掲載していると、他の多くの求人情報に埋もれてしまう可能性があります。建設業で人材不足は深刻な問題で、多くの会社が求人を出しています。そんな中でより多くの人に求人情報を見てもらうには広告枠を利用するのも効果的な方法です。有料の広告枠を活用することも考えてみましょう。
自社のホームページにも求人ページを掲載する
自社のホームページとは別で、採用に特化したホームページを開設するのも良いでしょう。採用に特化したサイトを立ち上げると、応募者の受付がスムーズにできます。また利用者がサイトをお気に入り登録してくれたり、求人関係としてまとめやすくなるというメリットもあります。
SNSを運用して募集をする
今まで企業が求人を募集するやり方といえば合同説明会や求人サイトを使った求人募集、自社の採用サイトの作成などが主流の方法でした。しかし、SNSやスマホの普及によって、最近ではSNSを使ったソーシャルリクルーティングの手法も注目を集めています。SNS求人はFacebookやTwitter、 InstagramといったSNSを使って採用活動を行うことができます。SNS求人は低コストで始められ、拡散性が高いため、多くの潜在層にアプローチできるという特徴があります。一方で継続的な運用が必要なこと、炎上しないよう注意が必要といったデメリットもあります。
SNSごとにターゲット層も異なるので、SNSの特徴を把握し、自社に合ったSNS求人の運用を行いましょう。以下、SNS求人に利用できるSNSを紹介します。
Instagramは写真や動画の共有をメインとしたSNSです。利用者数は20代が圧倒的に多く、24時間以内に投稿が消えるストーリーズという機能を活用した自社サイトや採用専用サイトへの誘導もできます。建設業では施行事例のビフォーアフターの写真を投稿するのも良いでしょう。有料広告を出稿してターゲットを絞って情報を提供できるため、採用活動の効果を高めたい場合に特におすすめです。
Tiktok
Tiktokとは15秒から1分ほどの短い動画を作成し、投稿することができるプラットフォームです。誰でも簡単に動画を作れるだけでなく、顔の輪郭を変えるなど、ユニークな機能もたくさんあります。特に若い世代から人気のSNSです。動画で社内の雰囲気を伝えやすくなります。また拡散力も高いので有益な情報を投稿することで多くの人に見てもらえるようになります。
Facebookは国内外に圧倒的な利用者数を誇っているSNSです。また利用者は原則的に実名登録するため、応募者の経歴や投稿者内容を事前に確認することができます。投稿内容などを確認することでその人の人柄を知ることができます。採用後のミスマッチを減らすのに効果的です。またFacebookの連動アプリ、メッセンジャーを利用することで応募者と直接メッセージをやり取りすることも可能です。Instagramと同様に有料で求人広告をすること出すことも出来るので、より高い効果を得たい場合は有料の求人広告を出稿するという方法もあります。
Twitterは日本国内で約4500万人以上が利用しています。140文字以内の短文とともに画像や動画を投稿することができ、学生を中心として若い世代に人気のSNSです。気軽に使えるので、更新もしやすいという特徴があります。新卒採用や若い世代をターゲットとした採用にオススメです。
Wantedly
Wantedlyはビジネス向けのSNSです。利用者数は120万人を超えており、20代から30代のIT系や外資系企業、デザイナー、エンジニアといった社員から多く利用されています。会社の仕事内容や価値観、人間関係といった部分に重点を置き、採用者と求職者のマッチングを行うことができます。
linkedin（リンクトイン）
Linkedin（リンクトイン）もビジネスに特化したSNSです。スカウトメールを利用したオファーの送信や求人広告の出稿、採用候補者とのマッチング機能などがあります。
求人内容を充実させることが建設業の人材不足を解決する！
いかがだったでしょうか。建設業において、求人掲載をしても応募者がなかなか増えないことには原因があります。まずは求人内容を見直し、求人内容を充実させることが大切です。また会社の雰囲気が伝わるような写真を掲載すること、採用条件や年齢制限などがないかを確認してみましょう。また近年の注目度が高まっているSNS求人の活用もおすすめです。
求人内容を充実させ、建設業の人材不足を解決しましょう！
