外壁塗装や屋根塗装などの塗装業界では、
「集客の仕方が分からない」
「顧客をなかなか獲得できない」
「顧客を獲得するまでに費用がかかりすぎてしまう」
といったように塗装会社の集客について悩む方も多くいるでしょう。
そもそも集客とは、お客様の購買意欲を高めるような魅力的な価値を訴求し、購入につなげることで商品やサービスの販売を促進する施策のことを指します。この集客で重要なのは、それぞれの顧客層に適した集客の方法をとることです。
今回は外壁塗装業界における集客の方法や注意点について詳しく解説します!
外壁塗装の集客をする前に決めておくべきこと
集客戦略を始める前に、まずはターゲットとなる顧客を決めましょう。また自社の強みと弱みを分析し何をどのように訴求するのかや集客にかける適切な予算はどのくらいかなどを決めることが重要です。予算が決まったら、その予算に応じた集客方法を決めていきます。
以下それぞれについて詳しく解説します。
ターゲットを決める
ターゲットとひとくちにいっても、客層は以下のように大きく3つに分けられます。それぞれの特徴をとらえ、それに応じた集客方法をとることが大切です。
潜在顧客
潜在顧客とはまだ自社のサービスを認知していない客層のことを指します。潜在顧客に対しては、まずサービスの認知度をあげることが大切です。そのためには広告媒体を増やすことが有効です。WEB広告(リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告)やチラシや新聞折込などを使って自社のサービスの露出度をあげ、自社サービスを知らない人にも知ってもらえるようにしましょう。
顕在顧客(見込み顧客)
顕在顧客は見込み顧客とも呼ばれ、自社のサービスを知ってはいるものの、利用したことのない客層のことを指します。将来的に顧客になる可能性が高い顧客層です。このような顕在顧客に対してはより詳しくサービスのことを知ってもらう、魅力的なサービスを積極的に知ってもらうといった方法でアプローチすることが有効です。また、割引サービスや無料体験等を行い、金銭的なハードルを下げることもよいでしょう。サービス利用への心理的ハードルを下げ、実際にサービスを一度でも使ってもらうことが大切です。
自社の強みを分析する
次に、自社の強みと弱みを分析します。集客戦略を立てる際には、まず分析によって自社の強みと弱みを把握することが重要です。自社の得意分野と改善すべき点を知り、強みを積極的に打ち出していきましょう。
例えば、屋根塗装の会社であれば、提供する屋根塗装サービスの種類、提供するサービスの品質、最適な価格戦略などを把握し、他社と差別化できるポイントを打ち出すと集客につながります。また、会社の評判、顧客サービス、仕事の質など、他の要素も忘れずに分析するようにしましょう。
予算に応じて集客方法を決める
最後に予算に応じて集客方法を決めるようにしましょう。予算を組んだうえで、あまり費用をかけずに集客したい場合はSNSなどを活用した小規模なキャンペーンを実施する方法もあります。もし予算に余裕がある場合は、テレビのコマーシャルやラジオ広告などより大規模な集客方法にすることもできます。
また、SNSのインフルエンサーとの提携や口コミの活用など、他の手法も検討することが重要です。これらの方法は、より広い範囲の潜在顧客にリーチすることが可能です。
外壁塗装の集客方法8選
外壁塗装における集客の方法はいくつかあります。集客方法のメリット・デメリットを把握し、自社に合った方法を選択することが大切です。今回は以下、8つの集客の方法の特徴を詳しく解説します。
①チラシ・ポスティング
一つ目の集客方法が新聞の折り込みチラシやチラシの配布、広告のポスティングです。こうした集客の方法は
- 自社の商業圏に絞って的確に広告を出すことができる
- 紙媒体の為、手元に残せる
- 高齢者にも見てもらいやすい
というメリットがあります。またホームページの制作に比べると初期費用もかかりにくいため、手軽に始めることができるでしょう。ただし、新聞やチラシを見ない人にはアプローチしにくい、配布する場合は制作費とは別で人件費も発生するといったデメリットもあります。
②Googleビジネスプロフィール
Googleビジネスプロフィールは、Googleが無料で提供するツールのことです。このツールによってGoogle検索やGoogleマップ上で自社のビジネスをアピールすることができます。Googleビジネスプロフィールを利用する際は、まず企業情報登録を行い、Google検索で顧客がすぐに見つけられるようなプロフィールページを作成することが大切です。このプロフィールページを通じて、顧客はサービスについての詳細を知り、レビューなどのクチコミを確認し、さらに会社に直接連絡することまでできます。基本情報を登録した後は定期的に情報発信やクチコミの管理を行い、アクセスの分析まで行うといいでしょう。
③リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンの結果に、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告のことを指します。リスティング広告を利用すればインターネットでサービスを探している顧客の目に留まり、広告を出しているWebサイトに誘導できます。そのため即時性のある効果的な広告といえるでしょう。費用はクリック数に応じて発生します。リスティング広告に使える資金が多ければ、その分目立つところに表示することが可能です。ただし、同じキーワードで競合が多い場合はその分費用がかかってしまう場合もあります。そのため、効果がでるまで広告費用がどのくらいかかるか予測しにくい面もあります。
➃ホームページ制作(SEO対策)
インターネットで情報収集することは主流となっており、外壁塗装においても、多くの顧客がサービスや会社の情報を調べております。そのため自社サイトを作ることも、利用者サービスについて知ってもらう上で重要になります。ホームページを作成することで、会社の情報やサービス情報を提供できるだけでなく、インターネット上で見積もり依頼や来店予約なども行うことができるようになります。また適切なエンジン最適化(SEO対策)により、検索結果上位に表示させることができるようになれば、積極的にサービスを探していない潜在顧客も含めより多くの人にホームページを見てもらうことが可能になります。
➄ランディングページ制作
ランディングページとは、検索結果や上記で説明したリスティング広告などを経由して一番最初に表示されるページのことを指します。ランディングページは略してLPとも言われます。ランディングページがホームページと異なる点は一枚の縦長のページに必要な情報が全て掲載されていることです。お問合せや見積もりなど特定の顧客情報を取得するために作成されることが多いものになります。リスティング広告などと組み合わせて表示回数を増やすことで、潜在的な顧客を顧客にすることが可能になります。
➅SNS運用
Instagram、Twitter、Facebook、LINEなどのSNSは、外壁塗装に興味関心がある方だけでなく、積極的にサービスを探していない潜在顧客にも情報を届けられます。SNSは、写真や動画なども活用することで会社の雰囲気や施工実績も伝えやすく、集客戦略には欠かせない存在です。SNSを通じて外壁塗装や会社に関する情報を投稿するだけでなく、顧客とのやり取りも可能です。また情報拡散力もあるので多くの人に見てもらうことができます。ただし、炎上リスクや更新がないことで不信感につながることには注意する必要があります。
⑦営業・テレアポ
訪問営業は自宅に営業マンが直接訪問してサービスを案内する方法になります。テレアポは顧客に電話をかけサービス案内を行い、アポイントが取れたら直接訪問を行います。どちらもお客様と直接やり取りができるため、顔が見える安心感もあり、信頼関係が築きやすいというメリットがあります。またお客様から直接悩みやニーズを聞き出すこともできます。ただしその場で契約になるケースは多くなく、契約成功数は営業マンの力量にも左右されるので集客の効率が悪くなる可能性もあります。
⑧ポータルサイト・見積りサイト
ポータルサイトや一括見積もり比較サイトといった多くの外壁塗装会社が掲載されているサイトに登録する方法です。どちらのサイトも塗装を検討している顧客が多く利用しているため、多くのお問合せ数が期待できます。ただし、競合が多い場合は他社との差別化が重要となり、相見積もりとなる場合は単価が下がる可能性もあります。
集客施策を実践する際の注意点
集客方法には様々な方法がありますが、このような集客施策を実践する場合は気を付けるポイントがいくつかあります。今回は以下の大きく3つのポイントを紹介します。
サービスの価格や内容をわかりやすく発信する
チラシやSNS、サイトなど、どの媒体で集客する際でも、分かりやすい言葉を使うことが大切です。専門用語を多く使いすぎたりすると顧客にとっては理解しにくい文章になる場合があります。顧客目線での言葉を使うことで安心感や信頼感を高めることができ、集客の成果も上がります。
ホームページやSNSを始めるだけでなく定期的に情報を発信する
集客のために、ホームページやSNSを開設する場合もあるかもしれませんが、作っただけで満足していては集客はできません。常に新鮮な情報を届けることを心がけ、定期的に情報を投稿・更新するようにしましょう。
外壁塗装の集客を成功させ仕事の依頼を増やそう!
外壁塗装の集客には様々な施策があります。それぞれの集客方法の特徴をとらえ、顧客の特性に合った施策を行うようにするといいでしょう。またどのような集客方法を行うにせよ、分かりやすい言葉を使うことは大切です。ホームページやSNSの場合は継続的な運用が必須となります。このようなポイントをおさえ、外壁塗装の集客を成功させましょう。