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塗装屋の下請けの募集はどうやって探す?元請けとの違いメリットデメリットも解説

塗装屋の下請けと聞くと、あまりいいイメージを持っていない方も多くいるかもしれません。しかし、屋根や外壁塗装の工事業者の90%は下請け業者としての経験を持っていると言われています。それくらい下請けは多くの塗装業者が行っているのです。今回は塗装屋の下請けにおけるメリットやデメリット、元請けとの違いについて詳しく解説していきます。

もくじ

塗装屋の下請けとは

外壁塗装業界では、業務発生の流れにおいて元請け、下請け、孫請けという言葉が使われます。それぞれ仕事を発注、受注する際の立ち位置が異なり、特徴も違うため、その違いをしっかりと理解することが大切です。以下、元請と下請けの違い、孫請けについて詳しく解説していきます。

元請けと下請けの違い

元請と下請けの大きな違いは発注者の違いです。元請けとなるのは大手メーカーや工事業者が当てはまることが多いです。元請けは国や自治体法人や個人などと直接契約を行います。その仕事を他の会社に発注すると、発注した側の大手メーカーや工事業者が元請けとなり、発注された側が下請けとなります。つまり、下請けの発注者は元請けになります。
下請け業者は地域密着型の塗装業者や工務店、個人職人などが当てはまります。下請けは元請けの現場で作業を行いますが、発注者と直接契約は行いません。元請けと契約した作業を下請けが行なう形になります。

孫請けとは

下請けと似た言葉に、孫請けという言葉があります。孫請け業者とは、下請け業者からさらに仕事をもらって受ける業者のことを指します。下請けを受けた業者が外から孫請けとして職人を一時的に集め、仕事を任せることがあります。それが孫請けです。

独立初期は下請けの仕事が多い

独立初期はノウハウがなかなか無く、営業や集客の方法がうまくいかないことも多くあります。そういった場合、下請けで仕事することが多くあります。外壁塗装業者の90%は最初に下請けを経験したことがあると言われているぐらい、下請けは多くの業者が経験しているものです。

塗装屋の下請けのメリット

下請けと聞くと悪いイメージを持っている方もいるかもしれませんが、下請けにはいくつかメリットがあります。それは
・元請から一定の仕事を供給してもらえること
・営業コストをかけずに仕事ができること
・自社の得意分野である塗装の仕事に専念できる
ということです。
それぞれのメリットについて以下、詳しく解説します。

元請けから一定の仕事を供給してもらえる

下請けになると元請けから一定の仕事を供給してもらえることができます。下請けの多くは中小企業のため営業コストや開発に関わる費用を賄う資金が不足していることもあります。営業しても仕事がなかなか取れないということがなく、元請から一定の仕事をもらえば、安定した利益を得ることもできます。とくに独立直後は会社を安定させるため、順調に大きくするために元請けから仕事を供給してもらえるのは重要となります。

営業コストを節約できる

営業するには広告費用や人件費などがかかります。しかし、元請から仕事をもらうことができれば、そういった営業にかける費用を抑えることができます。また、契約のための交渉や契約書類の作成といった煩雑な仕事もすべて元請けにまかせて業務だけに専念できるので、そういった面のコストも節約できます。

塗装の仕事に専念できる

建設事業では分譲地や建売住宅、マンションやテナントといった計画が必要となります。計画の際には新しい工法や作業の効率化といった技術が含まれ、そういった技術の開発には豊富な資金力と労力が必要となります。
下請けの場合、企画や開発は不要で労力を抑えることができます。また企画や開発の労力を抑えられるため塗装の仕事に専念できるので塗装技術の向上にもつながります。

塗装屋の下請けのデメリット

塗装屋における下請けには、メリットもありますが、デメリットもあります。
大きなデメリットは
・元請との間でマージンが発生し、お客様の費用が高くなりがちなこと
・元請の営業や集客の出来が仕事に影響する
・元請けに急に契約を打ち切られてしまう
ということです。それぞれについて以下詳しく紹介していきます。

元請けとの間でマージンが発生しお客様の費用が高くなりがち

下請けの場合、元請けとの間でどうしてもマージンが発生します。このマージンのせいで、お客様の費用が高くなってしまうことや、工事の際に費用が足りずに適切な塗装ができなくなるということが考えられます。特に工事のための費用が足りなくなってしまうと、少ない費用でどうにかして工事をしなくてはいけなくなってしまうので、人件費を削減する必要があったり、質の低い塗装工事をしないといけないことがあります。こういった塗装工事を行うと、クレームに繋がってしまったり、すぐに剥がれてしまうような施工不良に繋がってしまうこともあります。このようなマージンが発生することにおけるデメリットはしっかりと把握する必要があります。

元請けの営業や集客のできが仕事に影響する

下請けは元請けから業務を回してもらうため、元請け業者の業績が良くなかったり、売り上げが減ってしまうとその影響をダイレクトに受けます。元請けの集客が上手くいかないことが原因で下請けの仕事が少なくなったり、最悪の場合、仕事がなくなってしまうこともあります。元請けの受注量によって下請けの売り上げや仕事に影響が出るということは、事前に頭に入れておく必要があります。

元請けに急に契約を切られることがある

下請けと元請けだと元請けの方が優位な立場にあるので、元請けの都合で突然取引が停止するという可能性もあります。元請けは必ずしも同じ下請けに仕事を回すとは限りません。真面目に仕事を受けていたとしても、元請け側の都合で突然仕事がなくなってしまうこともあるのです。こうなると将来を見通した経営計画を立てにくくなってしまいます。従業員が不安を感じて離職してしまうこともありえるので注意が必要です。

塗装屋の元請けのメリット

これまで下請けのメリットとデメリットを紹介してきました。次に元請けのメリットを紹介していきます。塗装屋における元請けのメリットには
・料金設定を自分で行うため利益を決められる
・案件ごとに下請けに発注するため固定の人件費を減らすことができる
・自社だけでなく幅広く案件を受注できる
ということが挙げられます。

料金設定を自分でおこなうため利益を決められる

元請けの場合、発注者と価格やスケジュール、工事内容などの交渉をするだけでなく、工事価格の料金設定も自分で行うことができます。また、下請けに発注する際の料金設定も元請けが行います。そのため自社の利益がどのぐらいになるかを予測して決めることができるのです。工事を受注する際は、下請けから見積もりを出して契約することになりますが、下請けの場合は元請けよりも利幅が少なめになってしまいます。

案件ごとに下請けに発注するため固定の人件費を減らすことができる

元請けの二つ目のメリットは固定の人件費を減らすことができるということです。工事の規模は、案件によってそれぞれ違います。常に自社で作業員を多く雇用していると、その分固定費がかかってしまいます。しかし、工事の規模に応じて下請けに発注することで、その分無駄に人を雇用するための固定費用を抑えることができるのです。浮いた人件費で営業活動や開発に力を入れることが出来ます。

自社だけでなく幅広く案件を受注できる

下請けを活用すれば、自社の専門分野だけでなく、幅広い案件を受注できるようになります。自社だけでは受注不可能な依頼も下請けに出すに受けられることができます。さらに下請けの実績は元請けの実績になるので、継続的にその後も案件を引き受けることにつながります。このように下請けを上手く使うことで利益が出せるのです。

塗装屋の元請けのデメリット

メリットの大きい元請けですが、デメリットもあります。そのデメリットとは、主に
・営業や集客を行い、取引先を獲得しなければならないこと
・下請けの失敗も元請の責任となること
・あまりにも低単価の場合、下請けが受けてくれない合があること
などです。以下、それぞれについて詳しく説明していきます。

営業や集客を行い、取引先を獲得し続けなければならない

営業してなくても仕事がもらえる下請けとは反対に、元請けは営業や集客を行って仕事を獲得していかなければなりません。そのため、営業や集客の戦略を練り、効率よく取引先を確保していく必要があります。

下請けの失敗も元請けの責任となる

元請けは仕事に対して責任を持つ必要があります。実際の工事は下請けが行ない、下請けがミスをしたとしても、そのミスや事故の責任は元請けとなります。工事中の労災保険に関しては、元請けが下請け分も一括で加入手続きを行います。万が一事故が発生した場合は、元請けの労災保険で補償することとなります。また、労働環境やの整備や周辺住民票からのクレームへの対応も元請の仕事となります。施工ミス、完成後の不具合に関しても、受注した元請けが窓口となって対応します。このように元請けの場合は自社の担当しない工事であっても、受注責任を果たしていく必要があります。

あまりにも低単価の場合下請けが受けてくれない場合がある

あまりにも安値で下請けに提示すると下請けから切られることもあります。そうすると、せっかく取引先から仕事を依頼されたにもかかわらず、工事ができないという状況になりかねません。格安な価格で下請け業者に依頼すると不信感やなめてると思われ、その後永久に契約することができなくなることもあります。元請けも下請けもどちらにとってもwin-winの関係を築いていけるよう心がけましょう。

塗装屋の下請けはお客様目線で仕事をこなせ、やりがいがある

下請けを経験してる業者は、塗装に対して真摯な姿勢を貫いている人が多いという話をよく聞きます。実際下請けでやっている業者の方からは「お客様の為になる塗装がしたい」、「費用面でもお客様の気持ちに応えたい」と言う声もよく聞きます。塗装屋の下請けはこのようにお客様の立場にたって仕事をこなすことができ、やりがいのある立場とも言えそうです。

塗装屋の下請けの募集の探し方

今は営業に回せる費用がないから、下請けで仕事を受けていきたいと考える塗装屋もいるでしょう。ここでは実際に塗装屋の下請けの募集を探す方法について分かりやすく解説していきます。下請けの募集の探し方は、
・インターネットで検索する方法
・ハウスメーカーや、大手などの元請会社に営業する方法
の2つの方法があります。それぞれの特徴について以下、詳しく紹介していきます。

インターネットで検索する

インターネットでは下請けの募集をしているサイトや下請けと元請けのマッチングを行うサイトがあります。このようにインターネットで検索することで、下請けを募集している元請けとマッチングし案件を引き受けることができます。

ハウスメーカーや大手など元請け会社に営業する

ハウスメーカーや大手は元請けを探している場合が多くあります。そういった企業に営業するのも一つの手です。電話で営業を行ったり、メールを送るなどして下請けとして仕事を受注したいことを伝えましょう。

塗装屋の下請けの募集をしているサイト

最後に塗装屋の下請けの募集をしているサイトを具体的に紹介します。下請けの募集サイトには大きく3つのサービスがあります。それぞれについて解説していきます。

塗装工事業の協力業者募集・工事案件一覧 | ツクリンク

塗装工事業の協力業者募集・工事案件一覧 | ツクリンク

1つ目のサイトはツクリンクです。建設事業者なら無料で会員登録することができ、工事情報を掲載している会社に簡単にメッセージを送ることができます。またメッセージの送付も工事の受注に繋がった場合も無料で使えます。地域や業種だけでなく、工期で検索することができるので、マッチングする元請け業者を探しやすいという特徴があります。

塗装工事の案件一覧 | 建設業マッチング「請負市場」

塗装工事の案件一覧 | 建設業マッチング「請負市場」

請負市場は19,000社以上の企業が登録しているサイトです。請負市場ではお見積もり応募や希望価格が記載されているので、希望にあった単価の仕事を選ぶことができます。また、相手の評価や工事実績などが一目でわかる評価制度を採用しているので、相手の会社の評価がどのぐらいなのかが分かります。仕事を受注する会社を決める際も安心感があります。

塗装工事の協力会社募集 -職人・一人親方の求人、仕事探し/工事受発注マッチングサイトのCraftBank(クラフトバンク)

塗装工事の協力会社募集 -職人・一人親方の求人、仕事探し/工事受発注マッチングサイトのCraftBank(クラフトバンク)

CraftBank(クラフトバンク)は約2万社の企業が登録している、仕事探し/工事受注のマッチングサイトです。対応できるエリアや工種、売り上げや職人数、加入保険といった細かい情報まで蓄積されているので、条件に合った会社が見つけやすいという特徴があります。さまざまなメディアにも取り上げられており、実績のあるマッチングサイトです。

【まとめ】塗装屋の下請けにもメリットはある!募集を探して売上を上げよう

いかがだったでしょうか、塗装屋の下請けにはよくないイメージがあるかもしれませんが、メリットもたくさんあります。ただし、下請けの仕事を受けるときは、そのデメリットもちゃんと把握するようにしましょう、下請けの仕事を受けたい場合はインターネットにおけるマッチングサイトを利用する、大手メーカーに営業するといった方法があります。
下請けの募集を探して、多くの案件を引き受け売り上げを上げていきましょう!