塗装工として年収1000万円を稼ぐことは可能です。ですが、そのためにはいくつかの問題を解決していかなくてはなりません。まず塗装工として年収を上げるには、実績を積まなければならないということがあげられます。その上で、大手の企業に転職する、もしくは独立して一人親方として働くの2つがあげられます。では、大手企業に転職するにはどうすればいいでしょうか？また一人親方として独立するには何をしなければならないでしょうか？今回は塗装工で年収を上げるためにやることについて詳しく解説していきたいと思います。
塗装工で年収1000万円は稼げるのか
塗装工として年収1000万円稼ぐことは可能です。ですが、経験を積んでしっかりとした技術を持っているかが重要になります。その上で、自身の技術を磨くこと、資格などを取得してより知識を増やすことが、自身の評価を高め年収を上げる手段になります。次に塗装工の平均的な年収について述べていきます。
塗装工で年収1000万円は十分可能！
塗装工は「見習い」から始まります。塗装工の仕事は、仕事の良し悪しがはっきり出てしまう作業なのが特徴です。なので徐々に自身の技術を磨き、単価を上げていくことが必要になります。
厚生労働省のハローワークの求人として2021年6月の時点で公開されているのは、基本給・40万～80万円、資格手当 ・2万～3万円になります。
中には月給が最高83万円の求人もありました。月給83万円の金額で計算すると年収は996万円になります。ですから年収1000万円は十分に達成できる年収を得ることが可能になります。
次に塗装工の平均年収がどのくらいなのかを見てみましょう。
塗装工の平均年収
塗装工の平均年収は、408.6万円になります。内訳としては月収28.4 万円、ボーナス67.8
万円になります。
2021年に国税庁が公表している平均年収は467万円なので約60万円低くなっています。つまり平均年収としては、一般平均よりも若干少ないということがあげられます。
では、次に塗装工として年収1000万を獲得するにはどうしたらいいのかを述べていきたいと思います。
塗装工で年収1000万円を目指す方法
塗装工で年収1000万円を稼ぐことは可能です。条件としてあげられるのはこの3つです。
- 転職により年収を上げる
- 技術を磨く、資格を取るなどして個人の単価を上げる
- 独立して一人親方として働く
次にこの3つについて詳しく述べていきます。
給料が高い会社に転職する
まず、塗装工として給料が高い会社に転職することがあげられます。
塗装工の年収は企業の規模が大きくなると高くなります。従業員数が、1000人以上であれば平均年収は500万円を越える企業がほとんどです。そこで、経験を積んで条件のいい会社へ移れば年収を上げることができます。もちろん、それなりの実績と技術が伴っているという条件を満たす必要があります。
資格の取得や技術を上げる
塗装工として年収を上げるには技術を磨き、実力を上げることが必須条件です。
塗装工には「塗装技能士」という国家資格があります。必ずしも必要な資格ではありませんが、知識の裏打ちとして役に立ちます。加えて、企業によっては手当、昇給の対象にもなります。資格を持っているということが、クライアントからの信用にもつながります。
独立して一人親方として働く
塗装工で年収1000万円を目指すには上記で紹介した方法以外に、塗装工として独立し、一人親方として発注者に近い立場になることを目指すという方法もあげられます。
独立することで、1件当たりの利益を増やすことにもつながります。また、協力会社に依頼をしてより多くの仕事を請け負うことにもなるのです。
元請けという立場で、より多くの取引先とつながること、新たな取引先を探し出すことを意識して行動していくことを心がけていきましょう。法人化することで、社員を雇入れれば、大きな規模の現場に対応することが可能になります。そうすることで、収益の高い案件を請け負うこともできるようになります。
では、次に塗装工として独立した後、稼げるようになる手段について述べていきます。
独立後に稼げる塗装工の特徴
塗装工として独立して働く上で、意識しなければならないことがあります。
ここでは、3つのことを詳しく述べていきます。
強みがあり他者との差別化ができる
自身の強みを理解して活かすことができれば年収を高くすることができるようになります。
自身の強みを活かして、他者を手助けすることで活躍の場を生み出すことができるようになります。また、そうしたつながりを大切にすることで、他者との協力関係をより深くすることにもなります。協力関係ができれば、苦手とする部分をお互いにカバーすることにもなります。そうした関係性が双方の利益を生み出すことにもなりますし、新たな仕事を受注することも可能になります。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力が高いのは強みになります。
自分で営業を行わなければならないので、現場やそれ以外の場所でもコミュニケーションは必要になります。営業活動はもちろんですが、ユーザーから直接仕事を請ける際にはコミュニケーション能力が求められます。むしろ、最近では重要視されています。顧客に対して詳しく作業内容を伝えたり、交渉したりすることが大切になるからです。加えて、元請けともなれば自社の従業員、協力会社の作業員等に作業内容を伝える、監督するというのも重要になります。しっかりとした意思疎通ができなければ、仕事が滞ってしまうことにもなるからです。コミュニケーションはしっかりと取るように心がけましょう。
向上心や行動力がある
塗装工が稼げるようになるには、強い向上心と行動力を持つことを心がけていきましょう。
塗装業だけでなく様々な資格に挑戦することで、高い技術を身につけるだけでなく、信頼を得ることにもつながります。資格を取得することで、見識や視野を広げることにもなるからです。様々な作業ができるようになれば、それに関わる費用を抑えることができます。費用を抑えることができれば、利益を増やすこともできます。他者や従業員にも知識や技術があれば、教えることもできます。自らそうした行動を起こして協力する姿勢を示す事で、有効な関係を築くことにもなります。そうすることで、仕事の情報やチャンスが巡って来ることもありうるのです。
技術を磨き、多少難しい現場も挑戦する行動を起こしていきましょう。完了することができれば、実績となり評価にもつながることになります。そうなれば、より安定して仕事を獲得し、作業の単価を上げることも可能になります。
技術の向上を怠らず、自ら行動するということを常に意識していきましょう。
独立後、年収1000万円に近づくために取り組むべきこと
塗装工として独立して年収を上げるには、いくつか取り組まなければいけない課題があります。ここでは、期間を短期、中期、長期の3つに分けて取り組まなければならない課題を詳しく述べていきます。
短期的に取り組むべきこと
塗装工として独立した時に、始めに取り組まなければならないこととして
- 営業をかける
- 単価をあげる
この2つについて詳しく述べていきます。
会社や現場の近くへ直接営業をする
先ずは営業をして人脈を広げる行動をすることが重要になります。
コミュニケーションを取りながら、人脈を広げることが必要です。元請けや顧客との意思疎通を図り、意図を汲み取ることができれば、評価も獲得できます。そうすれば、次の仕事にもつながることにもなるのです。
資格の取得や実績を積み単価を上げる
技術や実績を積み、資格の取得により知識を高めていくことが重要になります。
塗装工は「見習い」から始まるので、経験を積み自分の腕を磨くことも高収入につながります。加えて、資格を取ることもプラスの評価にもなります。知識を深めていくことが、仕事への信頼にも繋がるのです。
中期的に取り組むべきこと
中期的に取り組むべきこととして意識しなければならないこともあります。
元請けとしての依頼を増やす
SNSをを活用して、依頼を増やす体制を整える
この2点について述べて述べていきます。
元請けとの仕事を増やす
元請けとしての仕事を増やすことが重要になります。
塗装工として独立しても下請けとしての立場では利益を増やすことはできません。元請けとして直接仕事を依頼してもらえるような仕事を増やしておくことが重要になります。なぜなら、元請けの仕事は利益が大きいからです。仕事量を増やし、安定した利益を得るためには、従業員を増やして元請けという立場になる事が大切です。そうすれば、発注量を予測、調整しやすくなります。加えて、自社の特色や強みを出していくことで、価格競争からも抜け出すこともできます。元請けという立場を目指すように心がけていきましょう。
仕事が継続的に入る仕組みを作る
顧客と直接契約できるチャンスを増やすために、SNSなどを活用して集客のための体制を整えることがあげられます。
顧客は依頼する企業をどこにするのかという事を判断する基準として、情報を探し、信頼できるかを見極めようとしています。なので、ホームページやSNSなどを活用し、自身の企業を知ってもらう大事なビジネスチャンスだと捉えていきましょう。顧客は企業の実績、価格、評価などが目に見えることで安心感、信頼感を持ちます。それが仕事を依頼するための大切な要因にもなるのです。信用して貰えるような情報を公開することが次の仕事にもつながるのです。
長期的に取り組むべきこと
長期的に取り組むべきこととして上げられることもあります。
- 規模を徐々に大きくしていく
- 人脈や実績を積み重ねる
次は、この2点について述べていきます。
会社の規模を徐々に大きくする
塗装工として元請けとなった際には、会社の規模を拡大することを考えていくことも重要です。
人件費は増えますが、時間内での作業効率は上がります。交通費など集団で移動できる手段を確保出来れば、費用もその分だけ抑えることも可能です。経費を抑えることができれば、その分は会社の利益にもなります。なので、会社の規模を少しずつでもいいので大きくしていけるように行動していきましょう。
人脈と実績を積み上げ地域で一番の塗装工になる
塗装工として人脈と実績を積み重ねて、評価につなげて信頼を得る努力を続けていくことが重要になります。
人脈と実施を積み重ねることが、企業の評価につながります。人脈を大切にすることも重要になります。。その関係性で次の仕事を生み出すことも、また評価にもつながるのです。
評価が高ければ、顧客からの信頼度にもつながるのです。口コミや評価が高ければ、仕事の依頼は増えていきます。そうなれば、大きな利益を確保することにも出来ますし、事業を拡大することも可能になります。人脈と実績を積み重ねていくことが重要になりますので、常に意識して行動していきましょう。
塗装工として年収1000万円はやり方次第で十分可能！
塗装工は、仕事の良し悪しが大きく評価に結びつきやすいのが特徴としてあげられます。実績がものを言う結果になるということです。ですが、本人の努力次第で収入を増やすことは可能です。難しい課題をチャンスだと捉え、向上心を忘れないことを意識して行動していきましょう。技術を磨く、資格を取得して見識を深めるなどの自己鍛錬が必要です。その上で、大手の企業に転職する、または一人親方として独立するなどの収入を得る手段を取っていきましょう。どちらも自身が積極的に行動することが、重要なのには変わりありません。どのような手段を取るにしても、自分に合った形で果敢に挑戦し続けることを心がけていきましょう。
