「人手が足りないのでスポットで職人を探したい」
「相性の良い職人探しは難しい…」
のようにお悩みの方へ。建設業界には、案件を発注する側と受注する側が互いに利益を享受するための様々な募集サイトがあります。今回は、職人を募集する際のおすすめサイト10選を徹底解説します。それぞれどのようなサービスの特徴があるのかを把握して、ご自身の使いやすい募集サイトを見つけるための参考にしてみてください。
職人の募集サイトを選ぶ際のポイント
いざ職人を募集しようとしても、そもそも募集サイトが多過ぎて選べない人も多いのではないでしょうか。
ご自身に合った理想の職人を探すためには、まずはどの募集サイトが合っているのかを見極める必要があります。
職人の募集サイトを選ぶ際のポイントは3つです。
- 募集サイトで対応している業種を確認する
- 利用料金を確認する
- 登録企業数を確認する
以下でそれぞれについて詳しくみていきましょう。
募集サイトで対応している業種を確認する
募集サイトを利用するときは、どの職種に専門性や強みを持っているかを確認し ましょう。建築業界は特に職種が多いため、募集したい職人の職種に対応しているか確認しておく必要があります。
専門性が高い募集サイトであればあるほど、業界の最新情報が集まりやすいので、ご自身が求めているパートナーを見つけやすくなります。
利用料金を確認する
目的に合った募集サイトが見つかったら、利用料金を確認しましょう。登録料自体は無料のサイトもありますが、サービスを利用する際には料金がかかるものが多いです。
募集サイトの利用料金としては月額掲載型、反響課金型、成果報酬型の3つのパターンがあります。月額掲載型は、毎月一定額を支払います。長期的に安定して職人を募集し続けたいという場合にはおすすめです。反響課金型は、職人募集の反響があった場合に費用が発生する仕組みです。毎月固定で払うコストを省きたいという方に向いています。成果報酬型は、職人を募集して実際に契約を交わした際に費用を請求されます。受注する側はリスクを負うことなく職人を募集することができますが、成約した際の費用はそれなりにかかってきます。
サイトによって様々ですが、上記の3つを組み合わせた料金パターンを選べる場合もあります。職人を募集する目的や期間、予算に合わせて納得のいくサイトを選びましょう。
登録企業数を確認する
職人の募集サイトを利用するときは、そのサイトを利用している登録企業数を確認しましょう。
登録企業数が多いほど、仕事を発注する企業の選択肢が増えます。その逆に受注を狙う場合であっても、登録企業数が多ければ多いほどたくさんの企業からアプローチがくる可能性があります。
職人の募集サイトおすすめ10選!
ここまで、職人の募集サイトの選び方をお伝えしてきました。募集サイトを上手く活用すれば、発注側・受注側の双方がこれまで接点の少なかった案件や人材と巡り合えます。
おすすめの募集サイト10選は以下の通りです。
- ツクリンク
- 職人さんドットコム
- 職人WORK
- サガツク
- CraftBank
- 建築建設biz
- KIZUNA
- 現場のヒーロー
- CAREECON(キャリコン)
- COMPASS
次の章では募集サイトのおすすめ10選について、それぞれの特徴やサービスの内容をご紹介していきます。
ツクリンク
ツクリンクの特徴
ツクリンクは、建設業者向けのマッチングサービスです。地域や業種ごとに検索して元請けや協力会社の募集情報を探すことができます。今までは近隣地域の職人さんや協力会社ばかりだったという場合には、別の地域で新規顧客を獲得したり、業務を拡大する手がかりにもなります。案件の内容に応じて職人や協力会社を探すことができる便利なサービスです。
ツクリンクの利用料金
ツクリンクは、登録料無料で利用することができ、ツクリンクの基本機能のみであれば月額0円の無料プランで利用可能です。もう少し機能を拡充したいという場合には、月額で費用が発生するプランが5つあります。メッセージプラン、保証プラン、ベーシックプラン、マッチングプラン、プロプランまで1,480円/月~200,000円/月(税抜)の価格帯で法人・個人事業主が利用できる様々なプランがあります。不払い発生時の工事代保証のサービスなども付けられるので予算やニーズに合ったプランを選ぶことができます。
職人さんドットコム
職人さんドットコムの特徴
職人さんドットコムは、様々な業種に対応した現場の求人情報を検索することができ、日本全国約 10,000 店の建築・建設関係のプロショップを探すこともできます。職人さんのお仕事に役立つ様々な最新情報を入手することができる点が魅力です。
職人さんドットコムの利用料金
無料で会員登録することができ、詳細条件での店舗検索、店舗チラシの閲覧、お仕事マッチングが利用可能です。募集情報などを掲載する場合には、初期登録料金は1万円から・月額利用料金は8,000円で利用できます。プランの詳細を知りたいという場合には、無料の資料請求でお問合せすることをおすすめします。
職人WORK
職人WORKの特徴
職人WORKは、職人の求人を専門的に取り扱っている募集サイトです。1日仕事体験や職場見学や、入社祝い金支給の企業が多数掲載されています。求人掲載までのスピード感もあり、採用保障や無料で原稿の変更が可能など、サービスが充実しています。
職人WORKへの利用料金
職人WORKの利用料金はエリアごとに異なっています。一例ですが、東京、神奈川、埼玉、千葉エリアで年間掲載プランの場合は180,000円(税抜)です。そのほかにも、期間を設けずに○名採用できるまで掲載するプランなどもあり、採用人数とエリアによって料金は100,000〜300,000円(税抜)となっています。
サガツク
サガツクの特徴
サガツクでは、仕事の発注や受注などの求人情報の検索はもちろんのこと、プロフィールを登録することができます。「自分をもっとPRしたい」や「仕事仲間をつくりたい」などの場合にも役立つサービスが多数揃っています。交流掲示板で質問したり、ブログの作成で業務をアピールすることもできます。
サガツクへの利用料金
サガツクは、情報の閲覧をはじめとして、会員登録を含む全てのご利用に際して、費用は一切かかりません。一部の機能は『本会員』もしくは『準会員』のみ利用可能となっていますが、基本的に公表されている情報は、誰でも閲覧できます。
CraftBank(クラフトバンク)
CraftBank(クラフトバンク)の特徴
クラフトバンクは、2021年4月に内装工事会社からスピンオフした建設テックのスタートアップです。全国約2.6万社ほどの利用実績があり、協力会社とのマッチングだけでなく、建設工事会社のデジタル化を支援するサービスもあります。売上や粗利の改善、社内業務の効率化などの課題についても相談することが可能です。
CraftBank(クラフトバンク)の利用料金
無料会員と有料会員があります。無料会員の場合は、協力会社の募集数や案件の掲載、問い合わせ数などに制限があります。有料会員であれば年会費240,000円(税抜)で募集数や案件に関する機能を拡充することができます。
建築建設biz
建築建設bizの特徴
建築建設bizは、建築業、建設業の企業と人をマッチングさせるサイトです。約4万件の企業が登録しており、日本全国の建設業の求人情報や外注、請負情報を検索することができます。外注・請負のマッチングもしていますが、特に求人のマッチングに強みがあります。業種や職種などの細かい条件を指定して検索できるので利用しやすいです。
建築建設bizの利用料金
建築建設bizの掲載料については、公式サイトに詳しい記載がありませんでしたが、掲載期間でプランを選べたり、契約期間中でも一時的に掲載を止めたりもできるようです。掲載を検討している方は、ホームページのお問合せフォームにて入力してみるとよいでしょう。
KIZUNA
KIZUNAの特徴
KIZUNAは、株式会社デジタル・コミュニケーションズが運営している建設業界に特化したマッチングサービスです。
受注者側は、希望のエリアと職種を指定して案件を無料で検索することができます。また、デジタル・コミュニケーションズが開催する交流会もあるので、直接対面して相性の良いパートナーを見つける機会もあります。単発の受発注だけでなく、長期的なお付き合いを見越したマッチングに向いています。
KIZUNAの利用料金
KIZUNAのプランは2パターンあります。Freeプランは0円で自社情報の登録や案件の掲載、協力会社の募集が可能です。もう一つのBusinessプランは月々10,000円でFreeプランの機能に加えてホームページ制作や急募オプション、勤怠管理システムの導入などができるようになります。
現場のヒーロー
現場のヒーローの特徴
現場のヒーローは、スキルアップをサポートしながら現場案件を募集している教育型の建設業マッチングサービスです。会員登録時にテストを行い、ランクに応じて受ける仕事の幅が広がるランクシステムを導入しています。ランクで仕事の実績もわかるので、ミスマッチを防ぐことができる点が魅力でしょう。ランクテストはWEBで何度でも挑戦することができます。
現場のヒーローの利用料金
基本的には無料で利用できますが、有料プランは2タイプあります。職人・親方(受注者)向けの有料プランは2,980円/月(税込)で、事業者(発注者)向けの有料プランは19,800円/月(税込)となっています。
CAREECON(キャリコン)
CAREECON(キャリコン)の特徴
CAREECONは、無料で工事案件を公開し、全国の協力業者・職人を探してマッチングすることのできる建設業向けサービスです。写真つきの施工事例や、保有建機・保有資格者などの請負業者実績を登録することができるので、発注業者へアピールすることができます。また、分析機能により、他社からどれくらい興味を持たれているのかが分かるようになっています。
CAREECON(キャリコン)の利用料金
CAREECONは、初期費用や月額費用は一切かからず、元請会社や下請会社を見つけることができます。無料会員登録の手続きをした後に、業者情報を掲載できるようになります。
CONPASS(コンパス)
職人・建築・建設業界のマッチングサイト・サービスやアプリなどのご利用はCONPASS(コンパス)
CONPASS(コンパス)の特徴
CONPASS(コンパス)は、作りたいものの写真やイラストを添えて投稿し、そのアイデアを実現することのできる職人とマッチングできるサービスです。実際に写真などを見た上で、職人の技を確認してから依頼できる点も安心です。技術力を発信してアンテナを高く張っている職人同士の交流もできます。
CONPASS(コンパス)の利用料金
初期費用は無料です。無料会員の場合は写真の投稿はできますが、アイデアへのエントリーができません。有料プランであれば無料でエントリー可能になります。月額3,300円もしくは年額36,300円で利用可能です。
職人募集サイトに頼らない方法
他方で、職人募集サイトに頼らず自社で職人と繋がっていく方法もあります。
- 自社のホームページを制作して職人を募集する
- Googleビジネスプロフィールに登録する
- SNSでお仕事の情報を発信する
以下でそれぞれについて詳しくみていきましょう。
自社のホームページを制作して職人を募集する
自社のホームページを制作して職人を募集する方法です。案件を探している職人の検索にヒットすれば、問い合わせに繋がる可能性があります。ホームページに連絡先を記載したり、お問合せフォームをわかりやすく整備しておくと良いでしょう。
Googleビジネスプロフィールに登録する
Googleビジネスプロフィールは地域集客に強く、様々な情報を発信することができます。近隣のエリアで案件を探している職人と繋がることができる可能性があるので、ぜひ登録してみましょう。
SNSでお仕事の情報を発信する
現代では、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSでアカウントを開設している企業が非常に増えてきています。SNSで自由に情報発信や情報交換を行うことで、案件を探している職人と繋がるといったケースもあります。
募集サイトを上手く活用し専門性の高い職人と繋がろう!
いかがでしたか?今回は、職人の募集サイトおすすめ10選についてご紹介しました。
お伝えした各募集サイトの特徴や強みをご参考に、ご自身に合った募集サイトを選んでみてください。募集サイトを上手く活用することができれば求める理想の職人と繋がることができるでしょう。本記事が人手不足などのお悩み解決にお役立てできますと幸いです。