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防水業者の見積書の作り方!信頼度を上げるポイントについても解説!

防水工事は専門用語が多く、お客様にとっては見積書の内容が適切なのかどうか判断するのが難しいこともあります。そのため、防水業者が見積書を作る際にはお客様にとってわかりやすい見積書を作ることが大切です。何にどのぐらいのお金がかかるのか明確に記載することで、お客様からの信頼度も上がります。
そこで今回は防水業者の見積書の作り方について、信頼度をあげるポイントも合わせて徹底的に解説していきます。

防水業者が見積書を作る際に信頼度を上げる大切なポイント

上記でも述べたように防水業者は他業種よりも工法の名前など、専門的な用語が使われることが多くあります。そのため、防水業者が見積書を作る際には、お客様にわかりやすい見積書を作るよう心掛けることが大切です。以下3つのポイントを抑えて信頼度が上がるような見積書を作っていきましょう。

何の種類の工事かわかるように工法の記載をする

まず、初めに何の種類の工事か分かるように、その工法の種類を記載しましょう。例えば防水工事には密着工法や通気緩衝工法など様々な工法の種類があります。そしてどんな工法かによって工事にかかる費用や下地の状況などが大きく異なります。お客様自身で調べた時に適切な工法なのかどうかを判断できるよう工法の記載までしましょう。また同じウレタン防水でもウレタン防水通気緩衝工法とウレタン防水密着工法といったように2種類あることもあります。「ウレタン防水」だけでなく、工法名を細かく記載しましょう。

数量と単価の記載をし金額に根拠をもたせる

一般的に見積書には、数量と単価を記載する項目があります。「防水工事一式」と記載するのではなく数量と単価まで細かく記載し、その金額に根拠を持たせるようにしましょう。単位は防水向上を行う面積であれば平方メートルで記載するようにしましょう。そうすることでどのぐらいの範囲を工事するのかといったことや金額感も伝わりやすくなります。

工程を詳しく記載し工事の内容をわかりやすくする

見積書には工程を詳しく記載し、どのような工事を行うのかが分かるようにしましょう。お客様は、悪徳業者による手抜き工事を警戒している場合もあります。そのようなネガティブな印象をなくすためにも、詳しい工程を記載しどのように工事を進めていくのかお客様がイメージしやすいようにしましょう。例えばウレタン防水工事の場合は高圧洗浄、下地補修、プライマー塗布、緩衝シート貼り付け、ウレタン防水中塗りから上塗り、トップコート塗布といった工程があります。そういった工程をそれにかかる費用とともに見積書には記載するようにしましょう。

見積書の基本項目

つぎに見積書に記載する基本項目について詳しく説明していきます。見積書の基本項目は以下の8項目が挙げられます。

  • 宛名
  • 差出人の名前
  • 見積書の通し番号
  • 発行日の
  • 納期や支払い条件、有効期限など
  • 見積もりの内容
  • 各項目の小計、消費税、合計金額
  • 備考欄

です。これらは必ず防水工事の見積書に記載するようにします。それぞれの項目について以下、詳しく解説していきます。

①宛名

まず一番最初に宛名を記載しましょう。宛名にはお客様の名前、もしくは取引先の会社名を記載します。お客様の名前の後ろには「様」を、会社名の後ろには「御中」を使い分け、忘れずにつけるようにしましょう。また会社名やお客様の名前とともに住所などの所在地も記載するようにします。会社名を記載する際には、場合によっては担当部署や担当者名まで記載する必要があります。
これらを記載する順序はまず初めに、会社名もしくはお客様名を記載し、その後必要に応じて担当部署や担当者名を記載します。最後に住所を記載するようにします。

②差出人の名前

次に差出人の名前を記載します。差出人には会社名のみを記載する場合や担当者名まで記載する場合などもあります。状況によって書き方が違いますが、できるだけ宛名と同じような記載内容にするのがおすすめです。宛名と同じように、差出人の名前以外に住所も記載します。さらに差出人の場合は、電話番号まで記載すると良いでしょう。電話番号まで記載することで見積書の内容に疑問や不安があった場合、お客様が業者に連絡をとりやすくなります。

③見積書の通し番号

見積書の通し番号を忘れずに記載しましょう。通し番号を記載すると、後から内容を確認したい時などに探しやすくなりますし管理しやすくなります。見積書作成ソフトを使う場合は、自動で通し番号を発行してくれるようになります。

➃発行日

次に見積書の発行日を記載します。見積書には見積もりに対する有効期限を設定する場合があります。なぜなら、建物は経年とともに劣化するので、時間が経ってしまえば防止工事の見積内容も変わってくるからです。その有効期限を設定するためにも発行日は必要となります。必ず発行日も記載するようにしましょう。

➄納期や支払い条件、有効期限など

納期や支払い条件、有効期限などの記載も必要です。例えば、価格の変更や期限を過ぎてからの申し込みといったことが起きることがあります。そういったトラブルを防止するためにも、納期や支払い条件、有効期限の記載が必要になります。有効期限の設定には法的な義務はありません。一般的に2週間から6か月の間に設定されているので、防水工事の場合もそれを目安に設定するといいでしょう。

➅見積もりの内容

工事内容や単価、個数、合計を記載するのが見積もり内容となります。上記でも説明したように防水工事は専門用語が多くなりがちです。そのため見積もりの内容は、お客様にとって分かりやすく記載することが第一となります。また相見積りの場合は、お客様はこの見積り内容と金額を比較して、どの会社に工事を依頼するか検討することが多いでしょう。「防水工事一式」と記載するのではなく、工程ごとに作業内容を記載し、数量や平米計算で金額を出すようにしましょう。これらの項目を細かく記載することで、お客様からの信頼感や安心感を得られるようになります。

⑦各項目の小計、消費税、合計金額

見積もり内容が詳しく記載できたら、最後に各項目の小計と消費税合計金額を記載します。小計欄にはそれぞれの項目の消費税を抜いた合計金額を記載します。消費税にはそれぞれの項目にかかる消費税を合算した金額を記載します。最後に合計金額の欄に小計と消費税を合算した金額を記載します。

⑧備考欄

備考欄には、全体にかかわる補足説明やお客様に伝えるべき条件などを記載します。特に記載がない場合は、短い挨拶文でも大丈夫です。具体的には「お振込み手数料はお客様負担にてお願い致します」、「保証期間〇年」、「工事に必要な電気、水道については、お客様のものを使用させていただきます」といった記載をすることがあります。

見積書の具体的な作成方法

上記で説明した記載項目が把握出来たら次は見積書を作成していきます。見積書の作成の仕方は電子データで作る場合と紙媒体で手書きで作る場合があります。電子データで作る場合は会計ソフト、Excel、Wordを使うと便利です。この場合、紙媒体にしたい場合でも印刷することですぐに紙媒体にすることもできます。手書きで書きたい場合は市販の見積書用紙を購入すると良いでしょう。以下、見積書の具体的な作成方法を紹介します。

会計ソフトで作成する

見積書を作成する会計ソフトを使用するという方法があります。会計ソフトは項目を入力するだけで簡単に見積書作成ができます。また、その他にもデータを管理しやすい、請求書に自動変換してくれるなどメリットがたくさんあります。見積書などの書類作成や事務作業にかかる手間を省きたいという方に特にオススメです。以下、見積書を作成することができる会計ソフトを大きく3つ紹介します。それぞれの会計ソフトの特徴を把握して、自分に合ったものを選ぶといいでしょう。

Freee

Freeeは上限3名までのミニマムプランで月額2380円で使うことができます。また30日間の無料お試し期間があります。どのソフトにするか迷ったら一旦お試し期間で使ってみるのもありです。Freeeは法人向け会計ソフトの中の見積書作成項目で見積書を必要する作成することができます。モバイル対応しているのでスマホから操作することもでき利便性が高いという特徴があります。また見積書を作成すると自動的に売掛金も登録されるので、入金管理なども行いやすくなります。

Money Forward クラウド

Money Forward クラウドは上限3名までで、月額3980円で使用できます。またこちらもFreee同様1ヶ月間のお試し無料期間があります。キャンペーン期間なら1年間無料ということもあるのでとてもお得です。見積書を作成し、受注が決まると納品書や請求書に自動的に変換できるので納品書や請求書を作る時間を省くことができます。また郵送やメール送付も簡単にできます。

MISOCA

MISOCAは一名だけなら無料プランで利用できます。また取引先も制限なく登録することができます。見積書や納品書の作成に制限はありませんが、請求書を作成するには月5通までという制限がかかっています。プランによっては2名または5名と利用できる人数が変わります。上記で紹介した2つのソフトなど、他のソフトの仕訳書と連携もできます。また売掛金回収保証サービスもあります。

ExcelやWordで作成する

ExcelやWordでも請求書を作成することができます。請求書のテンプレートは付属しているものもありますし、インターネット上で検索して、自分が使いやすいものをダウンロードすることも可能です。画像を挿入することができるので、印鑑やロゴマークも簡単に記載することができます。

市販の見積書用紙で作成する

紙の請求書用紙は1000円ショップや文具店などで購入することができます。この紙の請求書用紙は必要事項を記載するだけで手軽に制作できますが、控えをコピーして保管しておく必要があります。また同じ取引先に今後も継続して請求する場合は、名前や住所などその都度同じ情報を入力しなければいけないので不便なこともあります。そういった場合は以下で紹介するExcelやWord、会計ソフト等を活用するといいでしょう。

見積書をわかりやすく作成し受注率をあげよう!

いかがだったでしょうか。今回は防水工事における見積書の作成の仕方を紹介しました。防水工事は専門用語が多く、お客様にとって見積書の内容が分かりにくいと感じることも多いでしょう。お客様の不安を取り除くためには工事の工程や工法の種類などより細かい内容の見積書を作成することが大切です。わかりやすい見積書を作成し、受注率アップを目指しましょう!